例年、2月の時期に入ると、インフルエンザ・溶連菌感染症・ノロウイルス感染症といった流行り病が市民の生活に多大な損害を与えます。
また、今年は中国より感染が膨大している「新型コロナウイルス」である「COVID-19」により、その感染者数は4万3,000人を超え「死亡患者」が1,000人を超える異常事態へと発展してしまいました。
この事により、経済は混沌とした状況を迎え、株価に大きな影響を与える事となります。
株価が「コロナショック」により大暴落
コロナショックの影響により2月3日時点の始値は「22,874.27円」となり、前日の「23,148.92円」より大幅下落する事となりました。
「コロナウイルス」は中国の武漢市により発症が確認された「新型ウイルス」です。
この報道を受けて、旅行会社や船舶会社は「中国本土・香港・マカオ」に滞在している方の乗船規制をかけ、「コロナウイルス拡大の防止」を図る事態となりました。
また、日本においても中国やその他欧米諸国によるインバウンド消費の減少を懸念しており、経済全体が衰退する形となりました。
日本経済を大きく揺るがす「コロナウイルス」ですが、実はこのようなケースは今回が初めてではありません。
過去のSARS流行時にみる日経平均株価20%下落の事態
SARSは「重症急性呼吸器症候群」と呼ばれ、2002年11月から2003年にかけて感染が広がる事態となり、「日経平均株価」は「20%を超える大幅下落」となりました。
前回のSARSの時も、発症は中国を起源としておりました。中国南部の広東省を起源とした重症な非定型性肺炎が世界各地に拡散する事になりました。
「重症急性呼吸器症候群」であるSARSとして感染者、死亡者の拡大が広がり、世の中に大きな衝撃を与える事となりました。実は、このSARS発症時も「新型のコロナウイルスが原因」とされ、ワクチンの開発に取り組んできました。その時は中国の発症で始まり、台湾での事例を最後に「2003年後半」にはSARS終息へと落ち着く事が出来、日経平均株価もその後は安定しました。
このような事例がある事から、「新型コロナウイルス」はSARSと比較される事となりました。また、今回も「新型コロナ治療薬開発」により日経平均株価を安定させる事となりました。
株価は特効薬の開発により急騰する展開となる
日経平均株価は2月5日時点で「23,351.47円」の始値となりました。これは、前日の「22,881.13円」より「400円超え」の数値となります。
また、 2月10日時点では「23,631.79円」まで戻っており、一時は大きく下落した日経平均株価も落ち着きを見せている状態にあります。
では、この株価安定の理由は何でしょうか?それは「新型コロナウイルスの治療薬が開発された」事に加え、「米国経済指標が市場の予想を上回った」事にあります。
主に、「新型肺炎治療薬開発報道」が経済に大きな影響を与える事となりました。
相場急変時の対応:Don’t catch a falling knife(落ちてくるナイフはつかむな)
相場急変の事態は突如やってくるものです。このように、急落した時によく言われるウォール街の格言として「Don’t catch a falling knife」、日本語訳で「落ちてくるナイフはつかむな」と言う名言があります。
おそらくは、感覚的には理解できるのではないでしょうか?これは、「投資」の世界ではよく使われる言葉となります。
今回の「コロナウイルス」のように、中途半端な状態で「ナイフを掴む」というアクションを行っていたらどうなっていたでしょうか?それでは、わかりやすくお話しますね。
この「落ちてくるナイフはつかむな」と言うのは投資をする時の株価の下落に対してアクションを起こす事を指します。
株価の状態をナイフで例えると、今頭上に掲げているナイフが「コロナウイルス」の影響で足元まで落ちてくる(株価下落)わけです。このナイフをその時点で掴んでしまってはいけないというものです。
では、何故手を出してはいけないのでしょうか?その答えとして「経済は常に発展しているから」です。
今回のコロナウイルスに見る投資の名言の考え方
今回のパターンで言えば、「新型コロナ治療薬開発」により株価は再び急上昇する展開となりました。また、投資家の中では「逆張り」により利益を上げる投資家も多いです。
そんな中、「落ちてくるナイフはつかむな」を無視して「株価下落時」にナイフを掴んでしまった人はどうなるのでしょうか?
結果として「高値買い」をしてしまう方が出てきます。つまり、「1,000円の株価」で買う予定がストップ高「1,300円」で買ってしまう事態にもなり兼ねません。
このため、格言の続きとして一般的には「地面に刺さってから抜け」と言われています。
世間のコロナウイルスに対する反応とマスクの消失
上記内容でもお話した通り、例年2月はインフルエンザ・溶連菌感染症・ノロウイルス感染症といった流行り病が市民を苦しめる状況にあります。
それに加えて、2002年より話題となったSARSの再来として「コロナウイルス」の恐怖が世間を襲います。
全国的に大手ドラッグストア及び日用品販売店では「マスクの消失」が話題となりました。では世間の反応を見てみましょう。
中国武漢初合成コロナウイルスの猛威で108社の上陽企業が中国から撤退、米国は七万人の技術者に帰還命令、新型コロナ肺炎ウイルスのパニックは、日本経済、世界経済に水爆なみの衝撃が襲ってくる。中国の中心都市が連鎖的に封鎖、工場停止、爆発的な貧困とウイルスの恐怖で中国全土に暴動、動乱が pic.twitter.com/5R9REujPH0
— 中村 臣市郎 (@coXpAFm1VBN283t) 2020年2月10日
2月10日12時時点。
— 河野太郎 (@konotarogomame) 2020年2月10日
国内の新型コロナウイルス感染者(26名)のうち、退院9名、入院中14名、(その内軽・中等症状11名、人工呼吸器又は集中治療室0名、確認中3名)。この他3名が症状なしで入院中。
この他に2月10日時点で、
クルーズ船乗客で新型コロナウイルス陽性が135名。
東京に行くと意外とマスクつけてる人が少なくて、新型コロナウイルス怖くないのかな?と思って話を聞いたら「マスク全然売ってない、買いたくても買えない、諦めてる」って。でも、羽田空港に行けば大量にマスク売ってた。そんなに高くないし。ちょっと可愛いし。 pic.twitter.com/TD2oPqziqC
— 蘇我氏@CB1300SFジムカーナ (@sogashi19870727) 2020年2月10日
医療従事者である妻から説教。
— ごはん。 (@hayuteacher) 2020年2月8日
・コロナウイルスの予防には市販のマスクでは意味がない
・正確にはN95、99というマスクしか予防できない
・マスクは予防ではなくうつさないエチケットのため
・手洗い、うがいが大事
・目を触るな
・マスクをこれ以上買ってくるな!
まとめ:コロナウイルスによる騒ぎは特効薬により緩和された
いかがだったでしょうか?中国に始まり、日本にも影響を及ぼした「コロナウイルス」ですが、今後もその動きに注目が集まります。
結果として「新型コロナ治療薬開発」による緩和が日経平均株価を上昇させる事態となりましたが、まだまだ油断は出来ません。以前のSARSの時のように「終息」するまでは警戒しておきましょう。
今回は以上です。ご愛読いただきましてありがとうございます。